未来から観光で現代にやって来たヨドバ氏。未来人が現代の暮らしを舐めきった末に襲われる悲劇とは。。
個人的好き度:
★★★★☆
著者
藤子・F・不二雄
発表年
1982年(昭和57年)
初掲載雑誌
小学館 「ビッグコミック」
所感
未来から観光として現代にやって来たヨドバ氏。
今を貧しく生きる若者、太見の元に居候しながら現代のアナログな生活を懐かしがります。
その様は、冒頭に登場する太見の友人のカメラマンが経験した、文明の行き届いていない原住民の暮らしの話にも通じます。このカメラマンのくだりをはさむところが、藤子不二雄作品の面白いと思うところです。
ヨドバ氏は未来の文明力をふんだんに使って太見の抵抗を抑えたり、記憶を消したりして無理矢理居候暮らしを確立し、現代へのタイムスリップを堪能します。
太見はへんな客を迎え入れざるを得なくなった太見は、大家さんからもアパートの立ち退きを迫られ、踏んだり蹴ったり。
憂鬱な太見と、ウキウキのヨドバ氏がむかえた意外な結末とは。。
この作品は、ヨドバ氏が出てくるお話の中で唯一、未来のカメラが登場しません。
不思議ツールが醍醐味な藤子不二雄作品にも関わらず、登場させなくても面白い作品として成立する程、「未来からの訪問者ヨドバ氏」というキャラクターが際立っています。
また、単に「未来人が現代を懐かしがる様」の発想、想像が見事で面白いです。
掲載書籍
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版(5) (書籍扱いコミックス単行本)
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス(5) 夢カメラ (ビッグ コミックス)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 2
ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF短編集 下巻 (ビッグコミックススペシャル)
藤子・F・不二雄SF短編集8 鉄人をひろったよ
パラレル同窓会 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集4〉)
藤子不二雄SF全短篇 (第3巻) 征地球論
外部サイト