どんな世の中になっても、女を買う馬鹿な男とそれを利用する打算的な女、の構図は変わらない。。
個人的好き度:
★★★★☆
著者
藤子・F・不二雄
発表年
1976年(昭和51年)
初掲載雑誌
小学館 「ビッグコミック」
所感
今でこそ男女平等が当たり前の世の中になりましたが、かつては男尊女卑、亭主関白な構成が当たり前の日本でした。
この作品は、1970年代の男女平等の声が大きくなり、女性の地位が急激に上がってきた頃の作品で、そんな中「もしもその勢いで完全に女性上位な社会になったら」という仮定のもとの作品です。
現代でも身体を売る女性の職業はありますが、この作中の女性上位な世の中になったとしても、やはり女性には(身体ではない)売るものがある、というストーリーを、セリフの少ない無声映画のような小気味よいテンポで進められます。
ページ数が少ないにも関わらず、制度や常識が変わった世の中でも、変わらない買う男と売る女の姿が複雑な感覚に襲われます。
買う男の情けない姿の滑稽かつ物悲しさも、この作品の魅力です。
掲載書籍
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 愛蔵版(3) (書籍扱いコミックス単行本)
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス(3) カンビュセスの籤 (ビッグ コミックス)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 2
ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF短編集 上巻 (ビッグコミックススペシャル)
藤子・F・不二雄SF短編集3 俺と俺と俺
パラレル同窓会 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集4〉)
藤子不二雄SF全短篇 (第3巻) 征地球論
外部サイト